2009年01月30日

「アヴァンギャルド・チャイナ─〈中国当代美術〉二十年─」レビュー

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「アヴァンギャルド・チャイナ─〈中国当代美術〉二十年─展」の展覧会レビュー。
国立国際美術館 2008年12月9日〜2009年3月22日

http://www.nmao.go.jp/japanese/home.html


逃れることのできない弾圧的なもの、怒り、悲しみ、そして葛藤。表現することを通じて何とか逃れようとする。それは社会体制への力強い意思表示であり、ささやかな抵抗手段である。過激でグロテスクな表現が多く、敬遠されがちな中国の現代美術だが、作品に触れていくうちにその過激さも“ささやかなもの”にしか感じなくなる。そして彼らが抱え込んでいる社会に対するメッセージが、じわじわと全身に覆い被さってくるのが分かるだろう。

中国の現代美術が社会・経済と共に歩んできた20年間がぎっしり詰まった今回の展示。西洋の現代美術を後追いするような形で発展した中国現代美術ではあるが、オリジナルのないメイド・イン・チャイナではなく新たな時代性を含みつつ独自の活路を見出しており、それらは全く違った世界観を生み出している。

社会・経済の変化、時代の流れと共に湧き上がる自由への渇望。彼らにとって、アートの役割は世界に変革をもたらすための一手段であり、自己を社会へ知らしめるための唯一の表現媒体であったといえるのではないか。
テレビのニュースでは伝わることのない、想像以上にリアルな中国を感じとることができるだろう。


posted by 編集部 at 19:50| Comment(0) | 展覧会レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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